災害時に備えたいもの。水、電気、トイレ。
台風や地震などの災害で被害を被る地域が増えています。
とくに九州地方は毎年のように自然災害の被害に見舞われています。
台風の上陸コースも多岐に渡るようになり、関東直撃の台風では千葉県を中心に大規模停電の被害が広い地域に影響を与えています。
当たり前のように機能している日常のライフラインが、突然使えなくなるという事態になり、あらためて電気も水も、いつ止まってもおかしくないもので、備えておく必要があるということに気づかされます。
東日本大震災の直後は自家発電できる太陽光発電システムに関心が集まりましたが、2014年9月の九州電力による太陽光による発電電力の買取拒否により一気に普及にブレーキがかかりました。
太陽光があれば発電できるという仕組み自体は災害に強いものではあります。
既存の電気網とは別に個人で自家発電できる太陽光発電のシステムが安価で普及できれば災害への備えも強固なものになるはずです。
スマホなどの充電用のポータブルソーラー電源はすでに普及が進んできているようです。
水についても万全の備えが必要です。
東日本大震災の際には、ペットボトルの水が店頭から消えました。
飲料水などの備蓄として一人一日3リットルが目安です。
飲料水以外にも水は必要になります。
日常生活のシーンを思い浮かべると、手を洗ったり、入浴したり、髪の毛を洗ったり、食事の調理にも使いますし、皿洗いにも使います。
そして、トイレです。
トイレの水を流すと一回10リットルほどの水か必要になります。
電気だけでなく、水もライフラインとしては欠かせません。
トイレについては避難所に設置する際にも不足しているという点が災害が起こるたびに指摘されています。
トイレに長蛇の列ができたり、水洗のための水の量が間に合わないという事態に発展したケースもあります。
各自治体も整備を進めていて、災害時にトイレを迅速に設置できる、清潔で安全なトイレトレーラーの普及をすすめています。
https://readyfor.jp/projects/mintore-numata
各自治体で整備したトイレトレーラーのネットワークを作り、災害時には被災地に集中させて、トイレ不足を解消していくというものです。
頻発する災害に立ち向かうために、とくに電力会社などが同じ方向を向くことが大局的には必要ですが、少なくとも個々人で備えておくことは大切です。