コンロの煙が喘息を引き起こす現実と向き合う
開発途上国の貧困問題は多岐にわたっています。
たとえば、教育の問題です。
子どもの就学率が低地域にはその地域ごとに課題があります。
学校が近所にないために通えない、学校があっても指導できる教育者の人材が不足しているなどの問題については、学校の建設や教師の研究プログラムの導入などが支援策として考えられます。
ただ、貧困のため、家の仕事を手伝わなくてはならないため、学校に行けないという問題もあります。
その場合は、別の角度からの支援が必要になります。
さらに教育を受けられないと就業できる職種も限定されて賃金も低めに設定されてしまうため、貧困のスパイラルから抜け出すことが難しくなります。
医療や健康の問題についても、内戦中の地域であったり、感染症が蔓延している地域であるなど、その場所ごとに解決策は異なってきます。
全体を俯瞰して行う支援も必要としている一方で、より現場に近く細やかな支援も必要です。
ミャンマーにはコンロによる煙害に悩む地域があり、その煙害を軽減する活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/cookingstove506
日本ではコンロも環境基準が厳しく設定されているため、煙による健康被害と聞いてもピンと来ないと思いますが、多くの地域では黒い煙がでるわような簡易型のコンロが広く使われていて、喘息などの疾患を患う方が少なくありません。
ミャンマーは煙害により喘息を患う方の割合が世界第三位です。
コンロによる煙害で喘息になる方は貧困層の方が多く、病院にかかることも出来ずに亡くなる方も少なくありません。
高崎経済大学の研究室では煙害を抑えられて、無料のペール缶などで制作できるコンロを開発して支援を行っています。
https://readyfor.jp/projects/cookingstove506
現地に行かないと気づきにくい問題に対して、細やかな支援活動が行われています。