インドネシアの熱帯雨林を密猟と違法伐採から守る
インドネシアには広大な熱帯雨林があります。
とくにインドネシア西部ののスマトラ島の熱帯雨林は、自然遺産として2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。
25,000平方キロメートルの熱帯雨林に、クリンチ・スブラ国立公園、ブキット・バリサン・スラタン国立公園、グヌン・ルサー国立公園があります。
この地域には一万種類以上の植物と200種類以上の哺乳類、500種を超える鳥類が生息しています。
スマトラオランウータンなど絶滅危惧種も多く存在します。
背景には密漁や違法伐採の横行が指摘されます。
実際、2011年には密猟や違法伐採や、不法侵入による農地開拓が横行していたため、危機遺産にも指定されました。
WWF(世界自然保護基金)の調査によると、スマトラトラの個体数は1978年に1000頭ほどだったものが400頭以下にまで減少し絶滅危機に瀕しています。
アジア地域ではトラの革の需要が多く、密漁を行う者が後を絶たず、政府も密漁対策を行っているものの効果を上げられていない状況です。
かつてバリ島に生息していたバリトラが1980年代に絶滅したという事例もあるため、危機感も高まっています。
アジアゾウもスマトラ島に生息する絶滅危惧種ですが、象牙を目的とした密漁が今だに行われていて、逮捕者も出ています。
さらには木材目的の違法伐採も大きな問題となっており、豊かな熱帯雨林の減少が止まりません。
この状況を食い止めようと広大な森林を守るためのパトロール活動も行われています。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5097005//
自然の生存競争での絶滅ではなく、人間の身勝手なエゴのために絶滅してしまう動物が出ることは避けなくてはなりません。