トルコのシリア難民に直接支援物資を届ける
シリアでは今だに紛争が継続していて収束する気配も見られません。2014年調査のシリア・アラブ共和国の人口が1800万人で、そのうちの700万人以上が現在も避難生活を送っており、毎日空爆や戦闘に巻き込まれる恐怖が消し去れない状態にいます。シリア国外に逃れた難民は400万人を超えて、この数は世界の全難民の5分の1に上ります。
避難先としてはトルコ、ヨルダンなどの周辺国が9割となっていますが、ヨーロッパを目指す方も少なくありません。ただ、ヨーロッパの国々での積極的な難民受け入れは進んでおらず、結果的に多くの難民をトルコが受け入れている状況になっています。
当初は食糧支援などが継続的に行われていたのですが、国連WFPでさえもシリア難民への食糧支援を削減すると発表するなど、支援が行き届かなくなってきています。
国連やユニセフなどの国際的な支援機関を通さずに、直接難民の方へ支援物資を届ける手段を模索して、日本在住のシリア人のネットワークを活用した経路を開拓したのが富山ムスリムセンターさらにその活動に賛同している静岡ムスリム協会になります。
https://readyfor.jp/projects/10665
トルコの冬は寒く日中の気温が5度以下になったり雪が降ることも少なくありません。難民キャンプで不足している衣服や暖房器具を届けるなど、冬の寒さをしのぐための物資をトルコのシリア難民に直接届けるという活動になります。