ベトナム農村部の女性の高度な手芸技術を生かす

ベトナム社会主義共和国は東南アジアのインドシナ半島東部の国で日本から観光で訪れる方も多いです。最大の商業都市ホーチミンはフランス統治時代の建物と高層ビルが混在する独特な街並みが人気です。道路は車よりも大量のバイクで溢れ、少し郊外に行くとメコン川とジャングル、さらにはビーチリゾートが広がります。

そんなベトナムですが近年は依然と比較して経済発展も進んできています。世界銀行発表のデータによると1990年に60%だった貧困率は2010年には20.7%にまで低下しています。さらに貧困層の就学率も小学校で70%、中学校で70%と改善してきています。

数値では豊かになりつつあるベトナムですが、都市部と農村部での貧富の格差が広がり続けているという問題を抱えています。世界銀行も農村部への投資を増やすことを勧告しています。実際、農村部に暮らす少数民族は月100ドル以下の収入で家族を養っていかなければならないという状態の方も少なくありません。

農村部の女性たちの中には高度な手芸の技術を持つ方も多く、写真のように見えるほどの繊細な刺繍技術を備えています。そうした職人の女性も月額100ドル程度の収入しか得られていません。こうした現状の中で、女性の技術を生かした手芸品を開発して相応の収入を得られるようにしていこうという支援活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/threads
高度な技術を生かせる商品と人材を育成していこうというプロジェクトです。