水車によるマイクロ水力発電でカンボジアの村の電力自給を目指す
マイクロ水力発電というのは用水路や川の水流を利用して電気を起こす小規模な発電方法の事です。小水力発電とも言われていて、ダムを利用した水力発電のように自然環境に大きな影響を与えてしまう工事や開発が必要のないクリーンエネルギーとして注目されています。
どのくらいの発電規模のものがマイクロ水力発電であるかという定義はないのですが、ESHA(ヨーロッパ小水力発電協会)では10,000KW以下のものとしており、日本でも同様に扱っています。
基本的に水の流れのある所であれば、どこでも設置できるため普通の河川以外にも農業用水路などに設置することも可能です。昼夜問わずに発電できるため、太陽光発電の5倍以上の電力を発電することができます。
水車を利用したマイクロ水力発電でカンボジアの村の電力を自給できるようにしようという活動がクメール伝統織物研究所(IKTT)のメンバーを中心に行われています。IKTTはカンボジアの内戦で衰退していたクメールシルクの伝統絹織物を再興する活動を行っています。
絹織物の技術の伝搬と人材育成を行いながら、地元住民による自然循環型の村を実現していく過程で、小水力発電による電力の確保にも取り組んでいます。
https://readyfor.jp/projects/ikttenergy
この活動をクラウドファンディングで支援することもできます。自然循環型社会の実現を成功させることで、マイクロ水力発電のモデルケースになっていくことも期待できます。