人間の60%を占める水だからきれいな水を
人間の身体は何でできているのか。
実は2/3にあたる約60%が水でできています。
続いてタンパク質、炭水化物、脂肪と続きますが、圧倒的に水です。
ちなみに60%というのは大人の場合で、胎児の場合は体重の90%が水分でできています。
赤ちゃんで75%、子供で70%、高齢になると50%になります。
子供から大人になり、必要となる脂肪分か蓄積していくとその分だけ水の割合が減少していきます。
一般的に必要な脂肪分量が多い女性よりも男性の方が水分が占める割合は高くなります。
人間の脳も水分量が多く、約90%が水でできています。
人間には不可欠な水ですが、多くは飲料として摂取します。
もちろん食物の中にも水分は含まれていますが、多くは毎日飲む飲料水がベースとなります。
つまり、人間は日頃摂取する水分で出来ているというわけです。
生きていく上で、身体を維持していく上で重要な水ですが、世界的に見ると衛生面での問題が多くあります。
日本では当たり前のように浄水場が稼働し、きれいな水が供給されているわけですが、世界に目を向けると浄水場の普及率はそれほど高くありません。
普及が進まない原因は資金面や技術的な面もあるのですが、無収水の問題も大きいと言われています。
無収水というのは浄水場から送り出した水のうち水道料金として回収できなかった水のことを言います。
排水管から水が漏れてしまうということが原因の一つですが、水道管に穴を開けて水を盗む盗水や水道メーターを破壊してしまうケースもあるようです。
アジアでは無収水率が50%を超えることも珍しくありません。
水道インフラのシステムが全体的にうまく回っていないために普及も進まないというのが現状です。
とはいえ、とくに水道自体がない地域にとっては水道の普及は急務です。
浄水場ではなく、小規模な浄水システムという形で普及活動を行う活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/cpi-japan
学校など子供たちの集まる施設に浄水施設を設置する活動です。
大規模な水道システムの普及が進まない中で、こうした活動は有意義なものになりえます。